2019年4月。各地で春の訪れの気配がする頃、八ヶ岳山麓はまだまだ寒く、山登りに行く前日は結構な積雪があったと思う。東京から泊りに訪れていたアンドレアスさんが山に登りに行きたいとの事だったので、天狗岳に登るべく唐沢鉱泉に向かった。急に登ることになったので、男性大人分の雪山装備の用意は出来ていなかったけど、まったく問題ないと事。スイスの雪山も同様の身軽な装備で登ったらしいので、まぁ大変だったら撤退すればOKという感じで登り始めた。
アンドレアスさんの年齢は知らないけど、毎日朝6時にプールへ通って泳いでいるという事で、どんどん登って行って、黒百合ヒュッテにつく頃にはまったく背中を見れなくなってしまっていた。
黒百合ヒュッテで合流して、再度そこからは一緒に登る。僕の登るスピードは彼に比べるとかなり遅いもので、雪山道具の重さがもろにペースに影響していた。アンドレアスさんはここからもずんずん進んで行き、僕は何とか背中が見えるくらいの距離を保ちながら登って行った。
最終段階の急登に差し掛かったころ、やはりここはアイゼンいるんじゃないかなと思ったけど、アンドレアスさんは気にせず構わずどんどん登っていく。
途中他の登山者にすれ違ったけど、皆一様にアンドレアスさんの軽装にびっくりしている様子だった。
ひとまず東天狗の頂上に立った。先を見ると西天狗はガスに覆われていたので、西天狗はパスしてそのまま下山することにした。
下山のスピードはやはり雪山完全装備の僕の方が進みやすいようで、スピードはほとんど一緒になった。黒百合ヒュッテによるとそこで暖を取ることに。平日という事もあったので、お客さんも1組くらい。スタッフの方に温かいお茶をふるまってもらった。ここで偶然にもその日にいた黒百合ヒュッテの短期のアルバイトさんとアンドレアスさんが知り合いだったと。どうやら繋がりは「音楽」らしい。
長い雑談を終えて下山。唐沢鉱泉について疲れをとる為に池でボーっとする。
エラー: フィードが見つかりません。
アカウントを接続するには、Instagram Feed の設定ページに移動してください。